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【解説】ローズマリーを小さく維持する剪定方法

庭の手入れ

ローズマリーは家庭で育てやすいハーブですが、その性質には少しクセがあります。育てている方で、こんなお悩みはありませんか?

  • 年数が経って巨大化してきた。
  • 中の枝が枯れ込んで見栄えが悪くなった。
  • 剪定の仕方が良くわからない。
  • バッサリと剪定したら弱ってしまった。

ローズマリーは基本的には丈夫ですが、強剪定が苦手なため、やり方を間違えると枯れてしまう事があります。小さく維持するためには、定期的な剪定が必要です。

この記事ではローズマリーをコンパクトに育てる剪定のコツについて解説します。

ローズマリーの特性

大きく育ったローズマリー

低木に分類されるハーブ

ローズマリーはハーブの一つで、形態としては常緑低木に分類されます。枝の伸び方で分けると、木立性、匍匐性、半匍匐性があり、高さと幅が1m以上に成長します。低木であることから、幹や枝、根が木質化していきます。

乾燥に強いが、蒸れが苦手

原産地は地中海沿岸で、地中海性気候の特徴として、夏は雨が少なく乾燥し、冬に雨が降ります。日本の場合は気温の高い梅雨~夏に雨が多く、冬に乾燥するので、気候が大きく違います。

日本での栽培では、梅雨から夏にかけて、高湿度で蒸れて弱ることがあります。

強剪定が苦手

ローズマリーは萌芽力(芽の再生力)が低く、木質化した部分から枝が出にくい性質です。そのため、古株に対して強剪定で葉が無い状態にすると高確率で枯れてしまいます。コニファー等の針葉樹と似た性質と言えます。

枝先が成長すると枝元の芽が枯れていく

ローズマリーは、葉の付け根に芽を持ちますが、枝先の芽が一番勢いが良く、成長に従って枝元の芽を不要なものとして、自ら枯らしていきます。芽が残っているうちに剪定することが小さく維持するコツになります。

小さく維持する剪定方法

ローズマリー剪定前
剪定前
ローズマリー剪定後
剪定後

ローズマリーの剪定は、まず枝数を減らすための透かし剪定、次に長い枝を途中で切り詰める切り戻し剪定の順にを行います。

透かし剪定

ローズマリーの透かし剪定で切る枝
透かし剪定では芽の無い間延びした枝を枝分かれの元から切って減らしていく。

透かし剪定は込み過ぎた枝を間引く剪定です。長く伸びた枝は分岐の元から切り取ります。根元近くに芽のある枝は残し、芽の無い間延びした枝を優先して切っていきます。

減らす枝の数は半分程度までが目安です。減らし過ぎると弱ってしまうので注意しましょう。

透かし剪定の後は、残した枝に対して、次の切り戻し剪定を行います。

切り戻し剪定

ローズマリーの切り返し剪定
切り戻しの場合の位置。芽を2節以上残す。

切り戻し剪定は枝の途中で短く切る剪定です。透かし剪定で残した芽のある枝において、芽を2節以上残して切り戻します。こうすることで成長の起点が枝元側に戻ります。

剪定の時期

剪定に最適な時期は6月です。蒸れやすい季節が来る前に、枝を減らして風通しを良くしましょう。他の時期でも剪定は可能ですが、真夏と真冬はダメージが大きいので避けます。

コツは必ず芽と葉を残す事

特性として萌芽力が弱いので、芽と葉が残るように剪定します。木質化した枝のみにならないよう注意してください。

剪定で残した芽が生長する様子

ローズマリー剪定時
剪定作業直後の株姿。
ローズマリー剪定後1か月経過
剪定作業から1か月経過。芽が伸びて緑の部分が増えてきた。

上の画像は、剪定直後と1か月経過時点の比較画像です。芽が伸び緑の範囲が増えてきています。枝が枯れ込むこともなく、成長点を枝元に戻せました。こうなれば剪定は成功です。

ローズマリーの剪定直後
剪定直後の芽。枝元に新芽と葉を残して切り返した。
ローズマリー剪定から1か月経過(近接)
1か月経過。残した新芽が新たな枝を作り始めている。

芽の動きに着目してみると、残した新芽が成長し始めているのがわかります。この芽は新たな枝になります。来年も同様に剪定すればコンパクトな姿を維持できます。

刈込みバサミで刈るとどうなるのか

ハサミによる剪定は時間がかかるため、刈込みバサミで楽に作業したい方もいると思います。果たして刈込作業は有効なのでしょうか。結論から言うとコンパクトにしたい場合は、刈込みはローズマリーにはあまり向いていないです。

刈り込み作業は芽と葉が残るよう浅く刈るだけなら大丈夫ですが、深く刈ると芽が残らず枯れ枝ばかりになります。浅くしか刈れないとなると成長点が毎年少しづつ外側に移動し、大きさの維持が難しくなります。芽数も増えすぎて風通しも悪くなり蒸れやすくなります

結果として剪定バサミで作業を行った方がきれいに仕上がり、長期的に維持できます。私はやはり剪定による維持をおすすめします。

剪定以外で株を若返らせる方法

ローズマリーは萌芽力が弱いので、剪定で維持するには限界があります。ここからは、剪定以外で株を更新する方法をご紹介します。

挿し木で更新

親株が目標サイズまで小さくできない場合は、増やした株に植え替えるのも一つの方法です。ローズマリーは発根しやすく、挿し木で増やすことができます。剪定で出た枝で更新用の株を作っておきましょう。親株の生育が衰えたら新たな株に植え替えていく事で維持できます。

圧条法(茎伏せ)で更新

圧条法とは、枝を切り離さずに引っ張り、枝の途中を地面に埋めて発根させる方法です。横方向に伸びている地面に近い枝を利用するとやりやすいです。

枝の固定にはV字に折り曲げたワイヤーが便利です。ワイヤーで地面に止めたら土を盛るように被せて発根を促します。挿し木と違って水切れで枯れることは無く、放置できる点も楽です。

十分に発根したら根が残る位置で切り離して好きな場所に植え付けます。

まとめ

この記事ではローズマリーをコンパクトに育てるコツについて解説しました。最後にポイントを整理します。

  • 定期的に透かし剪定と切り戻し剪定を行う。
  • 剪定に最適な時期は6月
  • 枯れ込み防止のため、必ず芽と葉を残す。

正しい剪定方法を覚えてコンパクトに維持していきましょう。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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