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寿命の短い宿根草は株を更新しながら維持しよう

庭の手入れ

宿根草と聞くと一度植えればずっと楽しめると思いがちですが、中には数年で消えてしまう寿命の短い種類があります。種子や後継株がなければお庭から絶えることになります。短命な宿根草を長く楽しむためには、後継株を育てて更新しながら栽培しましょう。

この記事は、このような方におすすめです。

  • 寿命の短い種類を知りたい。
  • 後継株はどうやって用意すれば良いの?

この記事では短命な宿根草の種類と更新方法について解説します。

短命な草花の例

カワラナデシコの花
カワラナデシコ

以下の種類は3~4年程度で寿命を迎えます。

オダマキ、ナデシコ、スミレ、ジギタリス、リンドウ、タチアオイ、コレオプシス、ルドベキア(タカオ等)、宿根リナリア、宿根ネメシア

寿命が短くなる原因は種類ごとの特性によりますが、主に株の老化大株に育つと暑さ・蒸れに耐えにくくなる花がたくさん咲き過ぎて消耗しやすい等が挙げられます。

これらの短命な宿根草を維持するには、栽培と並行して後継株を育てて株を更新する事がポイントとなります。

後継株を育てる方法

後継株を育てる方法は以下のものがあります。

  • タネを採取
  • こぼれ種で更新
  • 挿し木・挿し芽で増やす
  • 株分け

タネを採取

ミヤマオダマキの種が詰まった実
ミヤマオダマキの実

多くの宿根草はタネをつける前に花ガラを摘むことが一般的ですが、短命な種類は少し違います。

花ガラの一部または全部を種取り用に残しておき、熟したら採種します。幸いにも短命な草花は種が良く取れる種類が多いです。

種がはじけて飛び散るタイプは実が若い内にメッシュ状の袋をかけておきましょう。メッシュの袋は百円ショップ等で売っている空のお茶パックが通気性もあり便利です。

改良品種は親と同じ花が咲かないこともあるので、親株の性質を受け継ぐには、たくさん苗を育てて選抜する必要があります。

親株に無かった色の花が咲く等のラッキーも起こります。稀に斑入りが出る時も。

こぼれ種で更新

ルドベキアのこぼれ種からの発芽
ルドベキアの発芽

発芽率の良い種類はわざわざ種を取らなくても地面に落ちた種から増えてくれます。種の保管や撒く手間も無く簡単です。出てきたばかりの苗は雑草と間違えて抜かないようにしましょう。

意図しない場所に出てしまったら、移植に耐える時期・大きさになるまで待ってから移動させると安全です。

挿し木・挿し芽で増やす

リンドウの挿し芽
リンドウの挿し芽

種ができない品種や発芽率が悪い種類は挿し木・挿し芽で更新します。中には挿し木が難しい種類もあるので、可能な種類かどうか下調べは必要です。

挿し木のコツは、葉を切って蒸散を減らす、必要量より多めに挿す、清潔な土を使う、日向に置かない、水を切らさない、発根促進剤を活用する等です。挿し木はとても奥が深いので、詳しくは別の記事でご紹介します。

株分け

これから株分けするギボウシ
そろそろ株分けが必要なギボウシ

地際から新たな芽が出て増える種類は株分けで増やせます。なるべく休眠期に行い、根をつけた状態ですばやく植え付けましょう。

細かく分けすぎると生育が悪くなる場合もあるので、芽数は複数ある状態の方が良いです。

まとめ

この記事では短命なタイプの宿根草の種類と更新方法について解説しました。最後に要点のまとめです。

  • 短命な宿根草は栽培と並行しながら後継株を育てておく
  • 増やす方法は種まき、こぼれ種、挿し木(挿し芽)、株分け

ここまで読んでいただきありがとうございました。上手に株を更新して、お気に入りの草花を永く楽しみましょう。

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