ナチュラルガーデンの演出に欠かせない観賞向けのグラス「オーナメンタルグラス」をご存じですか。
ほわほわとした穂や葉が風になびく姿は、他の草花では出せない独特の雰囲気があります。この記事ではオーナメンタルグラスの特徴、庭での使い方、おすすめの種類をご紹介します。
オーナメンタルグラスの特徴

- オーナメンタルグラスとは
- 丈夫な種類が多い
- 病害虫が少ない
- 手入れが簡単
- 日陰向きの種類もある
オーナメンタルグラスとは
庭の中でオーナメント(装飾)のような存在感のある植物のことをオーナメンタルプランツと言います。その中でも際立った特徴を持つグラス類に着目して生まれた言葉が、今回のテーマ、オーナメンタルグラスです。
多くはイネ科やカヤツリグサ科の多年草を指し、細長い葉と穂を出す事が特徴です。
丈夫な種類が多い
野性味が強いことから、丈夫で育てやすい種類が多いです。暑さ・寒さにも耐え、種類によっては乾燥にも強く使い勝手の良い植物です。
病害虫が少ない
オーナメンタルグラスの多くは、致命的な害虫や病気の被害は少ないです。多犯性で有名なヨトウムシすら食べません。
手入れが簡単
落葉タイプと常緑タイプがありますが、基本の手入れはどちらも年に1回の刈り取りで、春の芽吹き前に古い葉をバッサリ切るだけです。あとは数年に1回、株が込み合ってきた時だけ株分けを行います。定期的な肥料や農薬散布は基本的に不要です。
日陰向きの種類もある
グラス類は日向のイメージが強いですが、半日陰に向いた種類もあります。森の中に生える種類を選べば日陰の庭でも楽しむことができます。フウチソウやタガネソウ、カレックス類の一部は半日陰で育てるのに向いています。
オーナメンタルグラスの使い方

- ナチュラルガーデンの演出に欠かせない名脇役
- 主役としてグラスガーデンにも
- シャープな葉で他の草花を引き立たせる
- カラーリーフの役割もある
ナチュラルガーデンの演出に欠かせない名脇役
オーナメンタルグラスは、普通の草花と違った野趣あふれる姿で、景観の深みや多様性を生みます。自然らしさを活かせるので、ナチュラルガーデンとの相性が良い植物です。
花を鑑賞する植物ばかり植えていると時に不自然になることがありますが、グラス類を間にはさむと不思議と景色がまとまります。野原に多いイネ科、カヤツリグサ科の植物は見慣れているので、無意識に自然らしさを感じるのではないでしょうか。
主役としてグラスガーデンにも
オーナメンタルグラスを主役にしたグラスガーデンというスタイルもあります。色や形の違う大小様々なグラス類を織り交ぜて草原のような景観を表現します。自然の優しさと力強さを併せ持った風景が魅力的です。
シャープな葉で他の草花を引き立たせる
庭作りのテクニックの一つに、葉の形のアクセントで魅せる植栽術があります。細く真っすぐ伸びる葉は多くの草花には無い姿で、植栽の良いアクセントとなります。
カラーリーフの役割もある
オーナメンタルグラスは葉色が豊富です。白や黄の斑入り、シルバーブルー、オレンジ、ブロンズといった葉色の美しい種類が多くあります。冬に色づく種類もあり、花の無い時期でも目を楽しませてくれます。
おすすめの品種
大きさ別におすすめの品種をご紹介します。
小型のオーナメンタルグラス(草丈50cm未満)
カレックス ’エヴァリロ’
カレックス ’エヴェレスト’
カレックス ’エバーゴールド’
カレックス テスタセア
カレックス テヌイクルミス
斑入ササスゲ(タガネソウ)
フェスツカ グラウカ
ディスチャンプシア ’ノーザンライツ’
キンウラハグサ
黄金フウチソウ
中型のオーナメンタルグラス(草丈50cm~1m)
ユンカス ’ブルーアローズ’
ミューレンベルギア カピラリス
大型のオーナメンタルグラス(草丈1m以上)
シマイトススキ
タカノハススキ(ヤハズススキ)
パンパスグラス
まとめ
この記事ではオーナメンタルグラスの特徴、庭での使い方、おすすめの種類についてご紹介しました。
ワイルドな美しさがオーナメンタルグラスの魅力です。ナチュラルガーデンを目指している方はぜひお庭に取り入れてみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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