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アガスターシェ ‘ゴールデンジュビリー’の育て方と栽培レポート

アガスターシェ・ゴールデンジュビリーの花 栽培レポート

アガスターシェ‘ゴールデンジュビリー’について、栽培事例をご紹介します。私の場合の育て方や、四季の様子、育てた感想等をまとめます。これから育てたい方や、既に育てている方の参考になれば幸いです。

‘ゴールデンジュビリー’はライムグリーンの葉色と紫の花のコントラストが美しい多年草です。カラーリーフとしても重宝します。

アガスターシェ‘ゴールデンジュビリー’の特徴

アガスターシェ・ゴールデンジュビリー庭植え
(6月中旬 自宅の庭)開花した様子。葉色とのコントラストが美しい。

アガスターシェ・ルゴサの黄金葉品種で、日本や東アジアに自生するカワミドリを改良して生まれた植物です。ライムグリーンの葉と薄紫の花が特徴的で、花色と葉色の対比が非常に美しいです。花の鑑賞期間が長く、カラーリーフとしても楽しめ、見どころの多い植物です。葉の付き方は十字対生で規則正しく伸びていきます。ハーブのアニスピソップに近い仲間なので、爽やかな芳香もあります。

基本データ
学 名Agastache rugosa ‘Golden Jubilee’
分 類シソ科 カワミドリ属
形 態多年草(冬季落葉)
原産地日本、朝鮮半島、中国大陸、シベリア東部
大きさ高さ60~80cm、幅50~80cm
開花期6~10月
花 色
日 照日当り~半日陰
水 分やや湿潤
耐寒性
耐暑性
増やし方挿し木、株分け、実生
用 途庭植え、鉢植え、蜜源植物
‘ゴールデンジュビリー’の基本データ

わたしの育て方

私の庭では2020年の9月に、ポット苗より育て始めました。茎は真っ直ぐ立ち上がり、高さは80cm程度まで育ちます。こぼれ種の発芽率も良く、品種として安定しているのか、親株と同じライムグリーンの葉の個体が生まれます。

栽培環境

家の西側で半日陰(直射日光は午後の4時間程度)の場所で育てています。明るめの半日陰で栽培できていますが、本来は日当たりの良い環境を好み、明るい場所の方が葉色が良く出るようです。

土は保水性と水はけの良い環境が向いています。植え付け時に堆肥や腐葉土をすき込むと排水性と保水性を改良できます。

水やり

夏の乾燥時のみ散水しています。乾燥を嫌い、水切れすると弱ってしまいます。地植えの場合は、夏場だけは水やりをした方が元気に育ちます。

肥料

春に有機肥料を少量与えています。要求量は多くなく、与えなくても育ちます。

病気・害虫

空気が乾燥するとハダニがつく事があります。せっかくの黄金葉が汚く見えるので油断大敵です。ハダニは水が苦手なので、葉裏にかかるように散水すると被害を軽減することができます。

オンブバッタもつきやすく、葉を食害します。シソ科の植物は結構この虫の被害が多く、他にも青ジソ、タイム類もやられます。枯れるほどではないので農薬は撒かず、カマキリやクモに食べてもらっています。

お手入れ

冬は地上部が完全に枯れるので、落葉した後に地際から刈り取りを行っています。根元の軸を残せば、位置を見失わなくて済みます。

四季の生育状況

春の様子(3~5月)

アガスターシェ・ゴールデンジュビリーの若葉
(5月上旬)若葉の色が冴える。

4月頃に芽吹き、新芽の頃から葉色の発色が鮮やかです。成長は早く、あっという間に背丈が伸びていきます。高さが出てくると同時に葉の付け根からも枝が伸び、株のボリュームが増します。

夏の様子(6~8月)

(6月上旬)開花直前の紫に色付いた花穂。これから青紫の花が咲いていく。

6月の半ばには開花し始めます。最初は茎の頂点が咲き、順に下の枝が分岐しながら次々と咲いていきます。開花のピークは6月下旬頃です。

アガスターシェ・ゴールデンジュビリーの咲いた様子
(6月下旬)枝分かれして花がたくさん咲く。

花期は非常に長く秋まで咲き続けます。最初に開花した頂点の花穂は特に長く伸びて、長さが8cmにもなります。しかし、古い花穂は開花から2か月程すると色あせてくるので、美観を考える場合は切り落とした方が良いかと思います。そうすることで節から新たな花穂が伸びて、綺麗な状態の花だけを楽しむことができます。

蜜源植物でもあり、小型のハチやハナアブ類が蜜を求めてやってきます。蝶には人気が無いのか止まっている姿を見かけません。

アガスターシェ・ゴールデンジュビリーの発芽
(6月中旬)こぼれ種から発芽した実生株。

昨年こぼれた種から発芽してきました。発芽率は良好です。明るい葉色をしっかり受け継いでいます。

アガスターシェ・ゴールデンジュビリーのピークを過ぎた花
(7月下旬)花のピークを過ぎるが、紫の花穂が残る。

7月に入ってもポツポツ咲き続けます。葉色は緑っぽくなりますが、他の植物よりは明るい色です。

秋の様子(9~11月)

9月でも残った一部の花が咲いています。早くに咲いた花穂は茶色くなり種ができています。

秋が深まると花は全て終わって種が熟します。霜が降りる直前まで葉を鑑賞できます。

冬の様子(12~2月)

寒くなると地上部が完全に枯れます。この段階で地際から切り取ります。茎は結構太く硬いので、枝切り用の剪定バサミを使う方が作業が楽です。

育てた感想など

見た目と育てやすさ

何と言っても補色関係にある花と葉の色のコントラストが見事で、一株でも見栄えがします。丈夫で手もかからず、おすすめできる宿根草です。半日陰に明るいカラーリーフを植えると空間が明るく感じられます。

やや短命と言われるので、絶やさないように挿し木で更新用の株を用意しながら栽培しています。

おすすめの使い所

色味が独特なためカラーリーフとして扱い、洋風の庭か、ナチュラルガーデンのアクセントとして植えると良いと思います。パープル系の草花と合わせても色が引き立って美しいです。背丈がそれなりに高くなるので、花壇では中景から後景に用いた方が良いです。

相性の良さそうな植物

洋風の草花や花木に合います。葉色の差を上手く引き出すために、緑の濃い植物と合わせると対比効果が生まれます。イメージが合うので鑑賞向けのハーブとも相性も良いと思います。

例:アガパンサス、サルビア・ネモローサ、アメジストセージ、メドーセージ、クリーピングタイム、アメリカノリノキ’アナベル’など

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